出不精の雑書きブログ

個人メモを公開したりしてる、ほんとに雑なやつ

💻実家住みの学生がラックサーバを自室にお迎えする話

はじめに

これは昔書いたQiitaの記事の移植です。 ラックサーバーの電気代なんかに触れているのでラックサーバーが欲しい人とかに向けての記事です。

環境
  • 実家ぐらし
  • 実家はごくごく普通の家庭
  • 学生
  • 最低限のPC自作経験あり
  • 同居人にITに詳しい人はいない
  • たまたま家に1Gbpsの光回線が通っていてIPv6も降ってきている
最終的なサーバーのスペック
  • 機種
    • ProLiant DL360e Gen8
  • RAM
    • 4GB × 2
  • CPU
    • Intel(R) Xeon(R) CPU E5-2407 0 @ 2.20GHz
  • 電源
    • 460W × 2
経緯

学校の先輩からマザーボード以外のパーツを抜かれたラックサーバーをいただけることになり、エンタープライズ機を整備できる機会もあまりないので自分でレストアしてみることにしました。

修理

部品をバラバラに探すのもめんどくさかったのでヤフーオークションでジャンク品の同機種を落として生きてるパーツを合わせて修理することにした。PCジャンク愛好家がよく言う "ニコイチ” というやつ。 運良く落札した個体のパーツが全部生きていたのでかなり安く修理することができました。 レストアしてみた感想としてはデスクトップPCを組んだことがある人なら多分そこまで苦労しないとは思いますが、一般のPCにはあまり組み込まれていないであろうRAID用のパーツの存在に気が付かずそこでかなり時間を取られてしまいました。

修理完了

ハードウェアの修理はそこまで苦労しませんでしたが、OSを導入するのにはかなり苦労しました、普通にCentOS7をインストールしようとしたらSASを一切認識してくれませんでした。どうやらこの機種のSmartアレイコントローラーのドライバが問題だったらしい。 なのでメーカー(HPE)が本機種用にカスタムしたESXiのイメージが存在するのでそれを使用することで解決しました。 なかなか同じ状況の人が存在しないらしく資料がほとんど手に入らなかったのですごい苦労しました。 ESXiの使い方はかなりたくさん資料があるし感覚でVMを作成&運用するのにはそこまで苦労はしませんでした。

実際にサーバーとして使ってみた

自分は勉強としてVirtualBoxやらKVMやらの仮想環境を使ってほんの少しだけいろんなものを構築した経験があったのですが、常時コンピュータを起動し続けることはあまりありませんでした。 そこで新たに出てくる問題が騒音電気代です。

騒音

実家住みなので家族に迷惑がかかるのがとても心配でした。 「妙な機械を家に持ってきた」と家族から白い目で見られているのにこれに騒音が加わったら家を追い出されかねない...と心配していたのですが騒音は心配するほどではありませんでした。 重い処理をさせていないので発熱が少ないということもあるのでしょうが、いつもは静かに動いてくれています。騒音は熱帯魚用のポンプの音と同じくらいかそれ以下な印象です。

電気代

これも電気代がかかりすぎると親に多額の電気代を請求されかねないのでとても心配でした。

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コレが現在動いているサーバリソースの使用状況なのですが、CPUの使用率が低いのもあってか平均の電力の使用量状況は

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こんなもんでした。 24時間の平均使用電力は74W コレを計算して電気代にしてみると2000円くらいだった。 意外に安いかも...? (もっとガッツリ使ったらこんな額では済まないでしょうけど...)

まとめ

実際に動かし続けてちょうど一ヶ月が経過するのですが、今の所家族からのクレームは来ていないです。 一ヶ月間動作させた感じをまとめるとしたら

メリット
  • ハードウェア的にも運用的にもかなり勉強になる
  • めちゃくちゃ楽しい
デメリット
  • エンタープライズ機なので情報が少なすぎる
  • サーバがデカすぎるのでスペースを取る
  • 多少なり電気代がかかる
  • 家族からの目がイタイ

こんな感じでしょうか。 この記事を読んでデメリットよりも楽しさと勉強を大切にしたいと感じたなら家にラックサーバをお迎えするのもありかもしれません。(自己責任で)

以上!!