ITRC Advent Calendar 2021 8日目です。
この記事は検証環境上にDCネットワークっぽいものを理解した気になることが最終目標になります。
今回はそれの準備編になります。
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使うツールとか
- EVE-NG
- Cumulus Linux
- 仮想化ソフトウェア
一個づつ説明
EVE-NG
ネットワークシミュレータというくくりのアプリケーション(OS?)になります。
GNS3を知っているのならばそれに準ずるものだと考えていただければ問題ないと思います。
WEB GUI上からトポロジ図を作成して各機器に設定を入れ込んで、検証環境上でネットワークを作成することができます。

↑こんな感じでwebでトポロジを作って検証をすることができます。
詳細は公式サイトを参照
Cumulus Linux
ホワイトボックススイッチと言われるネットワーク機器内で動作するOSです。
実態は名前の通りLinuxであり、Linux上でルーティングデーモンが動作してたりします。
実機を触ったことがないので、詳しく語ることはないです(一回触ってみたい...)
今回使用するのは検証用のCumulus VXというものを使用します。
詳細は公式サイトを参照
https://www.nvidia.com/en-us/networking/ethernet-switching/cumulus-linux/
仮想化ソフトウェア
好きなものを使ってもらって構わないのですが、今回はこの記事用にVirtualBox を使用していこうと思います。VirtualBoxの導入に関しては無数に情報があると思うので飛ばします。
手順を別環境に置き換えられる方であればどの環境を使っても問題ありません。
ちなみに私は個人で検証するときはESXiでEVE-NGを動かしています。
EVE-NGのインストール
公式サイトからOVFイメージをダウンロードしてください。
完了したらダウンロードしたzipを解凍して
[インポート] から先程解凍したovfファイルを選択してください。

↑ココらへんの設定はとりあえずデフォルトのままで行きましょう。

インポートを終えてVMの電源をつけたらこんな画面が出てくると思うので、上部に記載されているIPアドレスを控えておいてください。
この画面で
user : root
pass : eve
を入力すればログインできます。
パスワードの再設定などを求められるのでよしなにやってください。

↑ 先程控えたIPアドレスをブラウザに入力すると
User : admin
Pass: eve
でログインできます。
ただ現状では何もできないのでCumulus Linuxを使えるようにします。
Cumulusを使えるようにする
公式サイトからイメージをダウンロードしてください。
ダウンロードの際にNvidiaアカウントが必要になります。
今回はバージョンは3.7.3, イメージはKVM版でいきましょう。
これ以降の手順はeve-ng 公式の手順書 と同じです。
VMにsftpなりscpでファイルをアップロードしたあとは上記の手順書のコピペで解決できると思います。
Cumulusの動作テスト

↑で新しい新しいlabを作ってください。
その後左上の[ + ] → [ Node ] → テキストボックスに「Cumulus」を入力すると対象がヒットするとはずです。

設定画面では[ Console ]の項目をVNCにしておいてください。(何故かわかりませんがtelnetだとうまく操作できません。)
設定をしたら[ Save ]を押して作成してください。
うまく出来ていれば左上にオブジェクトが追加されているはずです。

ここまで来たらダブルクリックでインスタンスを起動し、その後クリックしてVNC接続してください。

↑こんな画像が出てきます
まとめ
ひとまずCumulus VXでの検証ができるようになりました。
色々検証できて便利ですので使って見てください。
15日のアドベントカレンダーでは今回の検証環境をつかって本題のDCネットワークっぽいものを検証して行こうと思います。